泉筒子さん
そう言えば、カスタムすると7Sに付いているカレンダーは
使うことはありません。気になって現物を確認してみました。
写真データを持ってくるのを忘れてしまいました・・・
写真はまた後日になりますが、7S26Aの4時リューズ曜日カレンダーを
NH36に移植して確認しました。やはり4時リューズ文字盤をつけても
ズレることはありませんでした。
ムーブメントを比較すると、日送り車の位置が違うだけで、他の
カレンダー機構は同じです。
(曜日カレンダーの位置決めをする曜ジャンパーの位置は同じ)
おそらくズレたのは日付カレンダーだったのだと思います。
7S26Aの日付カレンダーをNH36(35)に移植するとズレますから。
以前ブログ記事にも書きましたが、私の考えは以下の通りです。
・元々は、日付カレンダーは全機種共通で、曜日カレンダーは
リューズ位置で違う。
【考察】なぜ曜日カレンダーはリューズ位置で異なる部品なのか
3時と4時の角度差は30°です。しかし実際の4時リューズはぴったり
4時ではありません。日付カレンダーは31まで数字があるので、
360÷31≒11.6 つまり1日で11.6°動きます。
日付カレンダーを共通化して3時カレンダー枠に合わせるためには、
11.6°の倍数で動かす必要があります。よって4時リューズ位置は、
11.6☓2=23.2 3時から23.2°の角度がつきます。
一方、曜日カレンダーは2カ国語表記なので、360÷14≒25.7
よって3時から4時リューズ位置に動かすと 25.7-23.2=2.5
曜日カレンダーは2.5°ズレるのです。だから曜日カレンダーは
リューズ位置で角度が異なる仕様になっています。
・6R・4R・7S26C以降は、カレンダー輪列の変更あり(この理由は不明)
これによって以前のムーブメント7S26A・7S26Bの日付カレンダーは
使えなくなる(ズレます) 曜日カレンダーは従来と変わらず。
・現在は、曜日カレンダー:4時リューズ用(白・黒)、3時リューズ用(白・黒)
日付カレンダー:7S26A・B用(白・黒)、6R・4R・7S26C用(白・黒)
の8種だと思います。
メーカーはなるべく部品の共通化を図りたいですから、
理由もなく共通部品の種類を増やすようなことはしないはずです。