この時計、実は10日程前に眼にし、迷いながらも一度は購入を見送った時計です。
セイコークォーツ品番は8223-6021です。
1980年9月の製造のようです。モデル名を示すプリントも刻印も見られない、オールドクォーツと現代のクォーツ時計の過度期に生産された時計ですね。
価格も5000円、オクのようには安くはありませんが、レンタルショーケース店での価格としては悪くありません。その際、買って帰ろうかと思ったのですが、あまりにスタンダードで地味なルックスに今ひとつ、心のフックが掛からなかったのです。
ところが、帰宅したとたんに何だか気になって仕様がなくなり、本日改めて購入となった次第です。
裏蓋はまだ開けておりませんが、外径33㍉、厚さ9㍉、ミッドケースの厚さ約6㍉といったところで、当方所持のロードマーベル36000と外径でも1㍉の差ですが、見ため以上にコンパクトな印象のスクリューバックケースです
特長的なケースラグ表面と裏蓋表面がヘアライン仕上げで、その他の部位はポリッシュ仕上げとなります。
全体にカラトラバスタイルのような平面部を意識したケースデザインで、ベゼルはミッドケースから垂直に近い角度で立っており、ガラス部もベゼル上部の平面部に合わせてフラットに仕上げられています。
秒表示も鋭角的なインナーベゼルにプリントされ、文字盤はSEIKO植字、QUARTZプリント、クォーツマークもプリントです。極めてタイトで繊細なバーインデックス、黒塗りのバトン針で構成され、デイデイト表示付きになります。
雰囲気はスイス風のカラトラバケース似のせいか、セイコースタイル的な部分を感じなく、それはそれで新鮮でした。
ケース形状、ベゼル形状、文字盤内部の処理のせいか、凝縮感が独特な個性を放つやや異色なセイコークォーツ時計の紹介をさせて頂きました。