アカツメさん
全数字大好きです。スニーカーマニアの泥沼時計購入記の番外編として私の先日お話した時計の購入記を記します。
腕時計ではないのですが、ヤフオクなどで時々チラホラしてるので、眼にしたことはあるかと思います。
購入日…11月12日(土)
購入場所…都内乾物屋
購入金額…四万円
スイス、チソット社のオートマタ・オルゴール内蔵からくり懐中時計です。
仕事場近くの取引先の乾物屋で入手しました。
この店の主人は古陶磁中心に店奥の小さなショーケースで骨董品を展示し、販売もしています。
以前に珈琲用に時代の古くない蛸唐草のそばちょこを安く分けて貰ったりした事もあり、買い物の会計の際にレジ横のショーケースを覗く習慣がありました。
先日、例によって覗いた際に見慣れない懐中時計が裏返してそっと置いてありました。
二つ見えるリューズ位置から、オルゴールで有名なリュージュ社のオートマタ・オルゴール懐中時計じゃないかな?とは想像していましたが、安くはないだろうと手に取ることはありませんでした。
2日程して訪れた際にどうしても気になり時計について尋ねると、どうやら下取りで入手したが不具合があり、取り敢えず保留として裏返して置いてあるが、売らないことないと自信無さげに話すのです。
「これはいける!」と確信しました。
その場は時間もなく、店を後にしましたが、本日改めて訪ね、ショーケースから出してもらい、本品を手に取りました。
改めて見ると、リュージュ銘ではなく、チソット銘でした。
「いくら?」と囁くと、店主は「四万円で」との答え。
価値はある程度わかってはいるが、完品でないせいか、弱気で修理のあてもないようで、積極的に売りたくはないが、買う人があれば売らなくもないとの様子です。
リュージュ銘の同一品なら定価が60万以上する時計なのにいったい幾らで下取りしたのかと、こちらも戸惑いながらも検品してみると、時計もオートマタ、オルゴールも作動します。どうやら作動時刻セットの針がゆるく、空回りするだけのようです。
代金を払い店を後にしました。
後でネットで調べると…
チソット銘でも1990年前後の数年間販売されたようです。
製品自体はリュージュ銘とやはり同一の物でした。
指定時刻にセットされたからくり人形が動きだし曲が始まると、右側の女性が井戸を作動させます。すると、ドリル状に斜めに溝を切られた回転軸が回り水流を表現します。その水を左側の馬が首を上下し飲みます。馬上の男性の左腕が上下し、手に留まる小鳥が曲に合わせてうごきます。
以上がこの時計のオートマタの動きです。
曲は…耳覚えのあるクラシック曲ですが、無知で正直わかりませんね笑
絵柄は女性的でどうかなとは思いますが、オートマタを楽しめる夢のある時計で気に入ってます。
今回、安価で手に入れられたのでOVHして完全な状態にしたく調べると、チソット銘の物も、リュージュ社の日本のディーラーにより純正部品によるOVH可能とのことで安心しました。
ちょっと変わった時計なのと、入手の経緯が面白かったので記してみました。
長文失礼しました。